株式会社新和エンジンサービス

  • Profile

    大谷 寿一 (おおたに としいち)さん

    株式会社新和エンジンサービス 代表取締役社長

    元々はディーゼル機関製造会社にて生産現場の管理から営業といった幅広い業務を任され、日本各地を担当。新和エンジンサービスとはメーカーとその整備を担当する代理店という関係だった。その後、新和エンジンサービス現会長に誘われ、入社。取締役工場長という立場を経て、現職。

    気仙沼市の魅力

    気仙沼は、宮城県の北東部に位置し、太平洋に面したまち。日本有数の漁港、気仙沼港があります。遠洋漁業の…

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日本有数の遠洋マグロの水揚げ地として古くより栄えてきた街、気仙沼。マグロ以外にも、日々多くの魚が魚市場に水揚げされていて、船舶は多く往き交いしていた。にも関わらず、昭和40年の気仙沼には、当時多くの船に搭載されていた新潟鉄工所の船舶ディーゼルエンジンの整備を行える代理店が存在せず、設立を希望する多くの声が寄せられていた。そこで設立されたのが、新和エンジンサービスである。以来半世紀にわたって、気仙沼を通る船のメンテナンスを行っている。同社で整備をしている船舶用の内燃機関は、ディーゼルエンジンを主とし、プロペラを駆動して推進するための主機関、発電機、冷凍機、油圧装置などを駆動するための補機関などがある。また、整備の種類では、通常の整備の他、船舶安全法に基づく中間検査工事、定期検査工事なども手掛けており、運輸局公認の第一種サービスステーションとしても認定されている。この整備に当たることのできる舶用機関整備士は多数在籍。また親会社である株式会社シンワ、関連会社である株式会社新和機械と連携して、グループとしての技術・生産力の向上に日々取り組んでいる。そんな高い技術力を誇る新和エンジンの経営を担うのが大谷さんである。元々は新潟鉄工所にて生産現場の管理から営業まで幅広く手掛けてきたところその手腕を認められ、現会長に声をかけられた縁で取締役工場長という形で新和エンジンにやってきた。現在の役職には2014年に就いた。東日本大震災を乗り越えて、立て直し、事業の幅をも拡大しようとする新和エンジンサービスの挑戦を語ってもらった。

「船というのは車の車検と同じように必ず定期検査が義務付けられています。車と大きく違う部分は、運転時間の長さ。船は遠洋マグロ漁船で年間7,000時間以上稼働します。だから検査だけではなく、日頃からの整備が必要となるのです。また海は一度航海に出てしまうと簡単には戻れません。トラブルは決して起こってはいけない。そんな乗組員の命をも担う大切なエンジンの整備・補修・点検をずっと手掛けてきました」しかし近年になって、日本の周囲を囲う海の状況が慌ただしくなる。排他的経済水域が明文化され、日本の水域が制限されたことにより漁業が落ち込むという問題が起こった。しかし新和エンジンサービスはエンジン整備という技術を軸に、海だけではなく陸のエンジンの整備を手がけることで事業を展開してきた。高い技術を誇るからこそ打てる戦略だ。そんな風に新しい事業を模索している最中、東日本大震災が発生した。新和エンジンサービスが位置する場所は気仙沼港沿い。津波が真っ先に襲いかかってくる場所だった。

「震災のあった日は、ちょうどこの場所にいました。目の前で道路が液状化して泥を吹きだしたり、電柱が傾いてきたりしたのでここにいては危ないと察知し、すぐに逃げました。早々に行動できたので従業員も全員無事でした。ただ工場は全て流されました」本当に何もなくなってしまったところからの再建。船舶の整備にはどうしても工場が必要となる。様々な場所を探すため奔走した結果、5月になって山の方に空き工場を借りられることができた。事務所も併設していたため、なんとかスタートすることができた。「工場は流されたものの、落ちていた工具を集めて、使えるものを自分たちの手で磨きながら立て直していきました。ただ気仙沼の漁港自体が壊滅的な状態になっていたので、そこで仕事を受注することは難しかった。だから私自身が東京や各地に飛び回って仕事を受注してきて、社員をその場所に派遣して仕事を継続していました。当時は電車が分断されたからバスに乗ってあちこちを駆け回っていましたね」会社の建物が流れてしまっても、事業を支えてきた一人ひとりの技術力が会社存続の危機を救ったのだ。「震災直後の収益は落ちましたが、そんな風に様々な仕事をたくさんいただけたので、その後は落ちることなく業績を回復させていくことができました」

2013年6月。震災からちょうど2年後の時期に津波で流された会社跡地に、事務所を併設した工場を再建する。「やっと帰ってこれた。まず味わったのは安堵感でした」時期を同じようにして、魚市場も少しずつではあるが動き出しはじめていたため、これまで気仙沼に来訪することのなかった新しい船の整備も手がけるようになっていった。また2015年5月には100年先の気仙沼・宮城・三陸の未来を見据えて地域の造船会社と関連企業が合同で造船会社を立ち上げた。これから建設されていく船の整備の仕事も受注していくだろう。街自体が未来へと大きな歩みを踏み出している中、大谷さんはいまどのようなことを思っているのだろうか。「震災で発生した大きな被害を乗り越え、生鮮カツオ水揚げ量日本一の連続達成をするほど、気仙沼の街は盛り上がってきています。私たちはその躍動を支えるサポーターであり続けたい。気仙沼に来たら安心してまた漁にでられる。そう思ってもらえる技術を提供していきたいですね」漁港に来る船があれば、出て行く船もある。遠洋マグロ漁ともなると、向かう先は世界。その経由地での船の整備に向かうことも少なくはないそうだ。「スペイン、ペルー、ケープタウンなど外地ドッグに赴いて整備を行うことが多いですね。一回でだいたい30〜45日ほど行っています。グローバルな舞台で活躍したい、世界で見聞を広めたいと思う人にとっては向いていると思います」気仙沼と世界。海と陸。活躍のフィールドはとても広い。

有給取得率80%以上。日本の民間企業における有給休暇取得率が50%に満たないことを考えると、驚くべき数字だ。「若い人であっても遠慮せずに取得するように推進しています。休むという大事な権利を他人が口を挟むべきではない。合理的な制度とそれを後押しする風土がうちのいいところです」また未経験であっても、資格を取得するためのサポートがあることも嬉しい。先述したように新和エンジンサービスには、高い技術力を誇る整備士が多く所属している。1級舶用期間整備士は5名、1級舶用期間整備士は12名と従業員40名の会社にとっては驚くべき数字だ。その先輩たちが親身になって、技術指導してくれるのだ。「最初は玉掛けの免許からはじめて、船舶の資格や消防設備点検資格など様々な資格取得を目指していきます。先輩の指導だけではなく、講習もあったりと取得に向けては万全の体制を整えています」整備士として世界に挑戦したいと考える人にとっては、これほどないバックアップがあるともいえる環境だ。最後にどのような方に応募してきて欲しいかを尋ねてみた。「とにかく元気のある人がいいですね。それが一番です。元気があれば仕事を覚えるスピードも自然と早くなる。そうやってぐんぐん成長していく人をこれまで何人も見てきましたから。あとは機械を触ることが好きな人でしょうか。技術があるなしは関係ない。それは後からついてくるもの。ともに気仙沼を盛り上げていける人を歓迎します」

 

会社概要

社名 株式会社新和エンジンサービス
本社 宮城県気仙沼市浜町二丁目229番地18
事業内容 ● 舶用内燃機関整備(運輸局公認第一種サービスステーション )
● 舶用及び陸用機関据付、保守、点検、整備
● 新潟原動機株式会社 舶用代理店
● 各種部品販売
設立 昭和40年8月24日
従業員数 40名
ホームページ http://www.sinwa-engine.com/
新卒採用募集職種 技術系
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