株式会社 小野寺鐵工所

  • Profile

    小野寺 卯征 (おのでら しげまさ)さん

    株式会社 小野寺鐵工所 代表取締役社長 

    1965年、気仙沼市生まれ。1984年、大学進学のため神奈川へ。卒業後、都内の船舶エンジンメーカーへ就職。エンジニアとして群馬や新潟の工場で腕を磨いた。25歳で気仙沼に戻り小野寺鐵工所に入社。2007年に社長就任、現在に至る。就任後は財務の建て直しに着手し、経営基盤の強化に注力。現状維持に甘んじない、積極的な経営戦略で同社の未来を切り拓く。

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シケに強いといわれる気仙沼の港。海が荒れても、湾内はいつも比較的穏やかなため、安心して船をつないでおける。自然がつくり出したこの地形は、長い期間漁に出ていた船が船体を休め、メンテナンスをうけるのに適している。古くから船の修理業が発達したのもそのためだ。株式会社小野寺鐵工所もそのひとつ。船舶エンジンの修理や販売を主軸とした造船関連の事業で、気仙沼の海とともに生きてきた。「自分たちの成長と、まちの復興は切り離せない」と、代表の小野寺卯征さんは言う。同社の未来への成長戦略とこれから新たに迎える社員への期待について、話を伺った。

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「気仙沼の未来のために、本気で取り組んでくれる人に会えると嬉しいですね。気仙沼のまちが好きで、愛情を注げる人に」

どんな人に来てもらいたいですか?というわたしたちの質問に、小野寺さんは熱を込めて答えてくれた。彼もまた気仙沼で生まれ育ち、このまちの復興に心血を注ぐ経営者のひとりだ。

「震災では多くの企業が壊滅的な被害をうけ、ゼロからのスタートを余儀なくされました。しかし一方で、造船業は震災前から斜陽傾向にあったわけです。産業の発展を考えれば何か大きな舵きりが必要だったと思います。そういう意味では、震災は私たちの産業を抜本的に見直す機会を与えてくれたとも言えるでしょう。これから、気仙沼の造船業は大きく変わっていきますよ」

2015年5月、気仙沼の造船4社が、「みらい造船」を設立。4社の経営統合により、産業機能を集約、強く太い経営体制へと生まれ変わるべく大きな一歩を踏み出した。新たに建設される設備にはシップリフト方式という最新システムを採用し、先進性の高い設備に期待が高まっている。同じシップリフト方式を導入している企業は、国内でもみらい造船のほか2ヶ所しかない。まち一丸となって、これから世界で戦える産業を築き上げていく。小野寺鐵工所も同社に出資、経営にも参画する。

「みらい造船の設立で、当社の経営環境も大きく変わっていきます。新たなフィールドが生まれ、これまでになかった取り組みにもチャレンジできる。これから入社する人にもいろんな活躍の場を用意したいと思っています。たとえば、本人の希望や適性があるのなら、みらい造船へ出向という形をとってもいい。気仙沼の産業に貢献してもらえるのであれば、会社という枠組みにもこだわりません。柔軟に対応してきたいですね」

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エンジニアにとって、ここは非常にやりがいのある現場だという。震災後、気仙沼に戻り同社で働きはじめた畠山さんが、小野寺鐵工所での仕事について、語ってくれた。

「以前は、埼玉で携帯電話の設計を担当していました。プロダクト設計の経験を活かしたいと思い、小野寺鐵工所に志願したんです。実際に入ってみて、一番の違いを実感したのは、お客さまと直接やりとりできる楽しさですね。以前は、デザイナーが考えた形をそのまま設計に落とし込むだけでした。でも、ここでは直接お客様の要望を聞き取って、こんなカタチはどうですか?と自ら提案することができる。自分が考えたものをカタチにできるって楽しいですよね。しかも、それがお客様の手に渡るところまで見届けることができる。お客様からのダイレクトな反応が、大きなやりがいへとつながっています」

細かい部分にまでこだわりながら、本当にお客様に喜んでもらえるものを作れる。ここはものづくりが好きな人にとって、最高の環境ではないだろうか。畠山さんのきらきらした笑顔が、なによりそれを物語っている。

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船舶エンジンの修理という専門性の高い技術を誇る同社。しかし、同社が顧客に支持される理由はその技術力だけではない。そこには、小野寺社長の強い信念がある。

「数字だけを追って中身のない会社にはしたくないんです。無理やり商売を広げたり、お金のために、というのはあまり好きではありません。求められていること、お客様にありがたいなと思ってもらえる価値を提供していくことが私たちの役目だと思うので。船の修理って、その先には人の命があるんです。だから、とにかく安くおさめればいいというものではありません。時には「コストがかかっても、こうした方がいい。ここはもうダメになっているから取替えが必要です」と、船を診察する医者のように判断していかなければならないんです。そして、カルテを作って情報管理する人間と同じように、船もトレーサビリティがきちんとしていないと適切な対応ができなくなります。だから、お客様も安いところを探してあちこちいくわけじゃない。一回扱った船は最後までずっとお付き合いが続くことがほとんど。大切なのは、信頼なんだと思いますね」

小野寺社長の目には、売り上げより大切なものが見えている。そしてそれこそが、同社がお客様から選ばれ続ける理由なのだろう。

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いま、新たなスタートをきった気仙沼の造船産業。その中で迎えいれる若者のパワーをまちの活性化につなげていきたいと、小野寺さんはいう。そして最後に若い人材への期待を語ってくれた。

「若い人の自主性や想像力をフルに発揮できるような環境を整えていきたいですね。自ら「こんなことができます!」という姿勢も歓迎したい。歯車の一個になるのではなく、ぜひいろんな役割を経験してほしいなと思います。お客様の要望を元に、図面を引いて、溶接して、つくりあげる。その一連の工程の中で、創意工夫を楽しめるような人に会いたいですね。技術面は、入社してからで大丈夫。わたしたちが丁寧に教えていきますし、資格取得も会社がバックアップします。若い方の創造性に、期待しています」

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会社概要

社名 株式会社 小野寺鐵工所
本社 宮城県気仙沼市港町506番地9
事業内容 ◆船舶機関機器の販売及び修理、船舶艤装工事、産業用機械の開発及び製作販売◆管工事業、機械器具設置工事業、鉄骨工事業、防火水槽等消防設備の設計製作及び販売
設立 1972年12月
従業員数 50名
ホームページ http://onodera-iw.co.jp/index.html
新卒採用募集職種 技術職
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