株式会社気仙沼商会

  • Profile

    高橋 正樹 (たかはし まさき)さん

    株式会社気仙沼商会 代表取締役社長

    気仙沼出身。高校から東京へ出て野球に没頭、その後早稲田大学商学部に入学する。卒業後はいったん東京で就職するも、20代後半で気仙沼に戻ることを決意。都会の風に憧れながらもUターンを決めた経緯について、「多くの人が働くエリアで一つの小さな歯車になるのではなく、1人1人の影響力が大きな地域で少しでも大きな意思を持った車輪になれたらいいと思った」と語る。現在は創業95年を誇る気仙沼商会の5代目経営者として、辣腕を奮う。

    気仙沼市の魅力

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気仙沼商会の始まりは大正9年。当時から漁業の町として栄えた気仙沼を支えるために、船を動かすエネルギー源となる油を供給する会社として産声を上げた。創業時の株主は99人。地域の誰もが必要とした事業だったから会社が出来たわけで、設立当初から『気仙沼になくてはならない会社』だったと言えるだろう。産業革命により漁船操業がエンジンに替わり、誰かがやらなければならないのなら俺がやる、と立ち上がったのが、創業者である高橋幸市さんだ。創業時から変わらない『地域への想い』を、現社長・高橋正樹さんが語ってくれた。
「創業者は私の曽祖父にあたるんですが、彼は『企業は人のためならず』と言ったんです。『地域のため』になって初めて企業だと。その理念は、創業から95年たった今もまったく変わりません。当時、気仙沼のような地方で立ち上がる企業というのはほとんどが個人商店だったんですが、100人近い株主に後押しされて生まれた企業だという事実は、私たちの原点になっています」
地域が必要としている事業を、一人ひとりのお客さまと向き合いながら続けていく。言葉にすれば簡単だが、実行するのは決して楽な作業ではない。
「やっぱり、長く会社を続けていくためには、お客さまから支持されることがいちばん大切です。企業の継続は、何を売るかとか、経営ノウハウとかで決まるのではない。人に愛されて、必要とされて初めて生き残ることができる。どうすればお客さまの喜びを拡大できるかということだけを、ずっと考えてきました」
利便性、適正価格、心地よさ。会社としての取り組みのすべては、お客さまの“喜び”というキーワードにつながるのだと言う。その喜びを大きくしていけば、必ず誰かが支持してくれる。高橋社長の表情に、迷いはない。

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石油製品の販売、高圧ガスの製造販売、損害保険の代理業や電気通信機器の販売と、その時々で求められる事業を立ち上げながら拡大を続けてきた気仙沼商会。現在のメインビジネスは、ガソリンスタンドの運営だ。高橋社長が継承した当時、全国には7万軒を超える店舗が存在していた。しかし2015年現在、全国にあるガソリンスタンドはほぼ半数になっている。高い安全性を担保する製油所と給油装置を保持し、どんどん燃費性能の上がる自動車を相手にビジネスを継続するのは、並大抵の企業努力ではない。そうした厳しい状況を打破し、お客さまから選ばれ続ける気仙沼商会はどのような戦略をとっているのだろうか。
「業界全体がセルフサービスに移行したことがあったんです。人件費を抑えて、より安価に提供できるやり方。実際、最初にその方式を取り入れた企業は売れていましたね。でもうちは、セルフはやらない、と決めました。セルフそのものを否定するわけではないですが、それはいわゆる自動販売機であって、私たちが求める商売のやり方ではない。大切なのは、モノとモノではなく、人と人とがつながることなんです」
高橋社長の言葉を実証するかのように、ある時期を境に自動販売機方式のセルフスタンドはその数を減らしていくこととなる。実は、ガソリンスタンドの存在意義は、ただ給油することだけではない。世界でもトップレベルに低い事故率を誇る日本。給油のたびに車を点検し、足りない部分を発見・補充していくスタンドの存在が、その数字を下支えしている。人が人と向き合うことで、初めて実現できるサービスだ。

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「気仙沼商会は、どこよりも人材教育には力を入れてきたつもりです。単なる給油所ではなく、地域のエネルギーを、生活を支えているという自負。それがあるからこそ、震災の翌日から店舗を動かしてくれる社員がいたんだと思います。僕が号令をかけたわけじゃないんです。15か所あった店舗のうち2か所だけ残ったんですが、社員が自主的に動いてくれた。親戚の家から朝避難所に戻ったら、総務部長が『みんな現場に行ったから私たちも行きましょう』って。もちろん停電でしたから、地下タンクから手でくみ上げながら給油の準備をしてました。」
阪神淡路大震災の時も、中越地震の時も、季節は寒い冬だった。電気の通らない地域で暖をとる手段は、車しかない。全社員がそうした意識を持ち、地域で果たすべき役割を自覚していたからこそできた行動だろう。そして、この事実からも分かる通り、気仙沼商会では社員一人ひとりの自主性を重視している。お客さまの喜びを追求するために改善ポイントを自由に主張できる提案制度や、年に1回おこなわれる高橋社長との直接の面談もその一つだ。
「いちばんは、僕が勉強になるんですよ。お客さまの喜びと一口に言っても、僕が思う喜びと現場で感じる喜びとは違う。彼らと話していると、気づきがいっぱいあるんです。あぁなるほど今はこういうことが求められてるんだな、と。だから社員との面談は、僕の方がやめられないですね」

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社員の自主性、そして若者の柔軟な発想に期待していると語る高橋社長。2011年に起こった東日本大震災が、大きな転換点になったのだと言う。
「震災前までは、会社がどこへ向かうのかという意思決定は僕一人がやっていた。でも、震災でやらなきゃいけないことが増えて、僕だけでは手が回らなくなって。みんなに頼らざるを得ないという状況だったんです。僕がほとんど手を出せない状態でも、みんなやってくれるんだなと、頼もしい気持ちになりました」
地域社会の生活を支える気仙沼商会。その自覚は、一人ひとりの若手社員にも着実に根付いている。気仙沼出身で、2015年の4月にUターン就職した村上さんは、仕事のやりがいについてこう語ってくれた。
「気仙沼に戻ることを決めたきっかけは、やはり家族の存在が大きいです。子どもが2人いるので、子育てという意味ではすばらしい環境だなと。あとは正直、待遇面も大きかった。家庭を支える柱にならなければいけないので。好条件の仕事だなというところがきっかけで、最終的な決め手は面接で『やりたいことをやっていい』と言われたこと。地域のエネルギーを支えるこの仕事に、責任感と誇りをもって仕事に取り組めそうだ、と感じましたね」
まだまだ知識不足です、と話す村上さんだが、抜群のチームワークと大きな使命感を武器に、常に全力で仕事にぶつかる姿が印象的だ。もちろん村上さんだけでなく、それぞれの個性を活かして躍動する若手社員に、高橋社長は大きな期待を寄せている。
「正直で誠実に頑張れる人であれば、フィールドはたくさん用意できると思います。幹部になって活動したいと思えばそれもいいし、地域のためになる事業であれば、新しく立ち上げたっていい。自分でビジネスを作り出すぐらいの気概をぶつけてきてほしいと思ってます」
高橋社長のこうした想いに共感する人には、ぜひ同社の門を叩いてほしい。

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会社概要

社名 株式会社気仙沼商会
本社 宮城県気仙沼市魚市場前4番21号 現在:宮城県気仙沼市南町一丁目2番6号(仮)
事業内容 ●自動車用燃料油の販売(宮城県内、一関市に15ヵ所のガソリンスタンド(SS)を運営) ●自動車販売、整備業、レンタカーの運営 ●産業用燃料油の販売(新規開拓訪問、ルート配送等) ●家庭用燃料油、器具の販売(新規開拓訪問、ルート配送等) ●自動車保険、生命保険、傷害保険代理業
設立 1920年(大正9年3月15日)
従業員数 153名
ホームページ http://www.k-shokai.co.jp/
新卒採用募集職種 販売営業職
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